【意外と知らない!?】S&P500の中身と採用条件について解説

金融・投資
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こんにちは、クマノミです。

今回は、投資の王道「S&P500」について解説します。

投資と言えばまずイメージするのが、「S&P500」だと思う方も多いかと思います。

それもそのはずで、全世界でも王座に君臨するアメリカの代表的な企業、500社を採用している指株価数のことを指すからです。

米国株式の約75%を占めているとも言われており、これ一本でアメリカに投資しているとのもいえそうですね。

長期投資に向いているといわれている根拠となるチャートがこちらです。

1957年から、2021年9月17日までの株価の推移を表しています。

約64年間という超長期を見ていますが、素晴らしい右肩上がりですね。

途中、ドットコムバブル崩壊やリーマンショック、直近だとコロナショックで暴落を経て、最高値を更新している様子です。

まさに長期積立投資に最適と言える例ですね。

それでは、投資する対象について詳しく学んでいきましょう!

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構成比率

セクター比率

2021年8月31日現時点ですが、「ソフトウェア・サービス」が1番比率が高いですね。

また、上位5つのセクターで全体の45.4%を占めている事も読み取れます。

いわゆる「ハイテク企業」がダントツの14%もの比率を占めている理由については、後述します。

今は、ハイテクやメディア・ヘルスケア・小売りが多く占めている事実をご理解ください。

具体的な銘柄は?

ALPHABETはGoogleの親会社なので、実質世界を代表する「GAFAM」が上位を占めていますね。

「GAFAM」とは、

  • G…Google
  • A…Apple
  • F…Facebook
  • A…Amazon
  • M…Microsoft

この5つの企業のことを言います。

また、2021年7月時点で「GAFAM」5社で時価総額が1000兆円を突破しています。(数字がでかすぎて、どんな規模か分からないですね笑)

そして、日本企業全体での時価総額が約750兆円と言われており、2021年8月27日時点で、Microsoftを除いた、「GAFA」の合計が約770兆円に達しました。

「GAFA」の4社で日本企業全体の時価総額を超えたということになります。

参考:日本企業全体の株式時価総額、GAFAの合計額に抜かれる~日経報道

他にも、昨年話題になりました、テスラや半導体大手のエヌビディアなども多く含まれています。

構成比率が均等じゃないのはなぜ?

通常、TOPIXのように、均等に構成されていたら、S&P500だと1社あたり0.2%になるはずです。

しかし、Appleは約6%もの割合を占めています。

理由はズバリ、S&P500は「時価総額加重平均」で構成されているからです。

時価総額 = 発行株式数 × 株価

上記計算のもと、時価総額が算出されます。

これを踏まえて、押さえておきたいことは、

・時価総額が大きい企業には、たくさん投資する
・反対に、時価総額が小さい企業には、少なく投資する

ということです。

以上のことから、Appleが世界で1番時価総額が大きいなので、必然的に大きく占める事を意味します。

 

採用基準

S&P500の大きな特徴としては、冒頭にも申し上げた通り、代表的な米国企業の成績を表しています。

そして、もう一つは「新陳代謝」です。

有力な企業のみ採用されることから、入れ替わりもあります。

では、どんな企業がS&P500に組み込まれるかを見ていきましょう。

※厳密に組み入れ基準のすべてが、公開されているわけではありません。

米国企業であること

一つ目は、国の基準ですね。

文字通りの世界のアメリカということもあり、米国企業であることが条件です。

時価総額

最低でも、「時価総額61億ドル以上」を超えることが条件です。

小さい企業は採用しませんよ。といったメッセージでもありますね。

しっかりとした規模の企業が採用されている担保にもなります。

浮動株比率

「浮動株」とは、株式市場で流通している、株式の割合のことを指します。

オーナーが株式の80%を持っていたら、残りの20%で取引することになります。

20%しか市場に出ていないと、株式の流動性、取引が活発に行われることが難しくなりますよね。

S&P500では「最低の浮動株比率が50%以上である」という事が条件とされています。

S&P500に採用されている企業においては、「ある程度はしっかり流通してまっせ!」ということです。

財務健全性

「直近四半期が黒字決算で、直近4四半期の利益の合計がプラスであること」が条件です。

要するに、財務状況がしっかり健全で利益を出しているかという条件です。

財務状況が不健全な企業に投資をすると、株価暴落はもちろんのこと、最悪倒産や上場廃止の可能性が高くなります。

「S&P500に採用されているから、安心やわ!」ではなく、「S&P500に採用されているから、『ある程度は担保されている』し、ここから更に細かいところは自分で調べよう!」と考えることが大切ですね。

フィルターをかける意味では、一つの目安になるのでしょうか。

セクターのバランス

割合としては、時価総額に基づいて決められているので、多くは「ハイテク企業」になっていますが、セクターのバランスも見ています。

分散投資の基本と言える、業種の分散もしっかり実施されているということですね。

もちろん、AppleやMicrosoftが大暴落したら、S&P500もしっかり下がります。

その点もリスクとして念頭に置いて、投資することが重要ですね。

 

以上のように、厳密な基準が公表されているわけではありませんが、ある程度上記の基準で採用されていることがお分り頂けたかと思います。

このように、S&P500は「新陳代謝」を繰り返して、機関投資家を含む全世界で圧倒的人気を誇る指数となっているわけです。

「新陳代謝」の強みは、自分で個別銘柄の割合を調整してポートフォリオを構成する手間が省ける事+投資のプロが定めた厳格な基準に乗っかれることです。

ですので、初心者の方は迷わずここから始めることをお勧めします。

そして、S&P500に欠かせないのが、「NISA」です。非常に密接なかかわりがありますので、よかったらこちらも参考にしてみてください。

SBI証券の開設はこちらから出来ますので、よかったらチェックしてみてください。

早く始めれば、「複利」の恩恵も受けれますので、「思ったが吉日」と思い行動してみてください!

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僕自身もS&P500には、毎月欠かさず積立しており、大きなリターンを得ているところです。

ぜひ、小額からでも触ってみてください^^

それではまた!

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