こんにちは!クマノミです。
早速ですが、あなたは日常生活において「時間」を意識されていますか?
お金と時間、取れるとしたらどちらを選びますか?
題名からして、そりゃあ時間やろ!と思われたとは思いますが、実際のところ多くの人が「お金」を選択されるケースがデータとしてもわかっています。
そんな質問に対して、心理学的観点から解説した書籍をご紹介します!
2021年7月下旬に発売されたこともあり、コロナの状況も踏まえて考えさせられる書籍です。
タイムリッチとタイムプア
タイムリッチについて
タイムリッチとは、文字通り「時間のある」人のことを指します。
さらに本書ではより具体的な特徴が記されております。
時間にゆとりのある人は、人の役に立ったり(人助けなど)社会に対してもいい影響を与える。
TIME SMART-お金と時間の科学- より
本書のゴールはこのタイムリッチの状態になることです。
そこを目指すために具体的なステップが紹介されております。
知らず知らずのうちにタイムプアになっている現状も併せて解説していきたいと思います。
タイムプアとは?
これは、上記の真逆の「時間貧乏」のことを指します。
どうしても、お金と時間の選択肢がある場合には、お金を選んでいわゆる「トレードオフ」の関係にあることも興味深い事実です。
時給換算してお金を稼ぐお仕事はまさに、このトレードオフの関係にあることが言えます。
そして、著者は本書において最貧層の人ほど、このタイムプアになる事実を受け止め、原因を見つめることの重要性を説いています。
要は、大富豪よりもこれから改善の余地のある人の方が、時間に対する考え方次第で、人生が大きく変わることを意味します。
また、著者は研究データから全世界の約80%の人は、タイムプアの状態であるといいます。
先ほどもお示ししました通り、知らず知らずのうちにタイムプアになってしまっていることを見つめなおす必要があります。
タイムトラップ
テクノロジー
昨今、新型コロナウイルスによるリモートワークが進んできたことは記憶に新しいと思います。
リモートワーク自体はとても画期的で仕事の幅が広がり、生活スタイルが激変しました。
僕自身も恩恵を受けており、効率化は出来ていると思います。また、実際にウチの会社では営業所は全て廃止になり、オフィスが全国から消え去りました、、驚
ですが、問題もあり、やはりどこでも仕事が出来る事というのは、生活の一部になりえます。
より多くのメールを常に返していく作業自体は、数十秒で済む話ですが、その作業をするために今していることを中断しなければいけません。
その時間数十秒といいましたが、1時間の自由時間でも積み重ねると非常に多くの時間を消耗してしまいます。
これは、僕もとても実感しており、なおかつとてもストレスを感じている部分です。
実際に、自分の決めた自由時間や休みの日にしたい事をしている中で仕事のメールが来ると、一旦中断するだけでなく、そのことから離れて仕事のことを考えないといけないので、時間以上の損失だと感じます。
手持ち無沙汰の嫌悪
あなたは「何もしていない時間」に対してもったいない!と感じることはありませんか?
せっかくの休日だからこそより充実して過ごすべきだ!と凄んですごしていませんか?
恥ずかしい話、まさに僕がそのタイプです…泣
朝早くに起きて、今日したいことを頭の中でシュミレーションしてワクワクしています。笑 なので、ぼーっと過ごすことがあまりないなと振り返って思いました。
実際に本書で紹介されている実験においても、学生を対象に行った研究で何もしない手持ち無沙汰状態にストレスを感じることが証明されているといいます。
ですが、後ほど解説しますが、タイムリッチになるための考え方としてこの手持ち無沙汰な状態は重要であると本書では言います。
今は、あなたや僕を含めて多くの人が手持ち無沙汰状態に対して嫌悪感を感じることを理解することが重要です。
タイムリッチになるために
時間を見つける
まずは、時間をしっかり見つめなおすところから始まります。
何にどれだけ時間を使っているのか?
例えば、いらない時間(通勤など)を除いて、幸せな活動(趣味など)を取り入れるという事です。
あなたが幸せだと感じる活動に対して、積極的に時間を作っていきましょう!
時間を作るという事は、1日は24時間と変わらないので、何かを減らすことが必要になります。その際に、あなたのいらない時間は何かを見つめなおすことが大切です。
何かを入れるためには、何かをやめるという事です。
通勤がいらない時間なら、多少家賃が上がっても職場に出来る限り近い場所に引っ越ししましょう!
時間に投資する
要するに、時間を節約できる買い物に費やすという事ですね。
人それぞれ価値観が異なっていますが、本書では研究データからブランド品などの所有することに対する幸福度は一時的であり、そこにお金を費やすべきではないとバッサリ言っております。
僕個人としても、元々物欲が少ない方という事もあり、この意見には賛成です。どうしても、モノを買うと収納するスペースが必要になり、部屋が狭くなります。
それに耐えかねて、家賃の高い場所へ引っ越しはするものの、仕事場から近くなることはないのかなと思います。
そういった幸福感を強めないモノよりも、時間に投資することが大切です。また、時間を買うという言い方ではなく、投資するという言い方もポイントになるかと思います。
投資をするという事は、見返りを考えて資本を投じます。時間に対しても、明確に何分何時間節約出来たと調べる事が出来ますので、出来る限り節約をして、自分の時間を確保しましょう。
時間の捉え方を変える
ここでは余暇に対する考え方を例に進めていきます。
先ほど、タイムトラップの手持ち無沙汰状態にストレスを感じることを説明しました。ですが、手持ち無沙汰の状況とは、言い方を変えると余暇に対する考え方という事にもなります。
タイムリッチになるためには、余暇の過ごし方が非常に重要になります。例えば、余暇と言っても2種類の余暇があるといいます。
受動的な余暇
- テレビを見る
- スマホをいじる
- 居眠りをする
能動的な余暇
- ボランティア
- 運動
能動的な余暇というと、自ら動いて過ごすことだとイメージ出来るかと思います。
著者は自らの実験データにおいて、ミリオネアは後者の能動的な余暇の過ごし方を意識する時間がそうではない人と比べて30分長いと言っております。
面白いですよね。余暇の過ごし方の意識でもこのような差が出てくるとは…!!
ですので、あなたの生活の中で受動的な余暇の過ごし方がどれだけあるのか、振り返っても面白いかもしれません。
いかがだったでしょうか。
時間について様々な本が出ている中で、心理学的観点からデータを用いて解説されており、非常に説得力のある1冊でした!
自分が豊かだと思える時間の使い方と、必要ではない時間の使い方を見直すことでタイムリッチに一歩近づけるとのことです。
また、タイムリッチになるための具体的なワークショップもふんだんに記載されていますので、よかったらチェックしてみてください。
それではまた!
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