嫌われる勇気について、わかりやすく解説!

考え方・思考法
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本日ご紹介する書籍は、シリーズ計600万部以上売れている、大ベストセラーの「嫌われる勇気」です!

知る人ぞ知る名著ですが、「なぜこの本が大ブレイクをしたのか」を含めて考察を書いていきたいと思います。

日本にアドラー心理学の本質的なメッセージが広まったきっかけとなった書籍です。

本書の面白いところは、小難しい心理学を会話形式で分かりやすく解説しているところと、主人公の反対意見にとても共感できる点です!

僕はこの本を読んで、普段自分が考えているが、中々言語化出来なかったものが明確になり、人生が変わりました!

本書において、これだけは押さえておきたいポイント2つに絞って解説していきたいと思います。

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原因論ではなく、目的論である

原因ばかり見ていないか?

僕たちは、日々の生活において、原因によって行動を起こせないと思っています。

昔、失敗したことがトラウマになってしまって、中々一歩を踏み出せない。

世界三大心理学者の二人、フロイトとユングはこのような現象を「原因論」という名前で提唱しております。

例えば、お腹が痛いから学校にいけない。学校に行けない理由を「お腹が痛いから」としています。

一方で、アドラーは原因論というものはなく、あくまでもその事象に対して、出来ない理由付けをしているだけであると言っております。これを「目的論」といいます。

例えば、先ほどの例で考えてみますと、お腹が痛いから学校に行けないと考えるのではなく、「学校に行きたくないために、お腹が痛くなっている」といいます。

行きたくない理由のために、お腹が痛くなっているとは驚きですよね。

トラウマなどはない!

アドラー心理学では、明確に「トラウマ」を否定しています。

目的論から考えると、「トラウマ」さえも、目的のために作り上げたものであるといいます。

非常に面白い視点ですよね。

ですが、「トラウマ」が当たり前のようにあると考えてしまうのが、我々日本人ではないかと思います。

どうしても、ポジティブというよりはネガティブに考えることが多く、「謙虚」が正義みたいな風土があることも考えられます。

そういった観点から、どうしてもこれが出来ないことはこれのせいであると考えてしまいます。

ですが、本当にそうでしょうか

実は出来ないことの理由として、その事象を取り上げているのではないでしょうか?

そうではなく、「出来ない」ではなく、「しない」事実を選択する理由として「トラウマ」を利用しているという事ですね。

目的論を実際にどう活用するべきか?

では、原因論だけでなく、目的論という考え方もあることはわかりました。

実際の現場でどのように活用するべきかを考えていきたいと思います。

例えば、仕事をしている時に部下から「得意先の重要顧客を怒らせてしまった」と報告を受けます。

そこで、上司であるあなたは原因の究明をすることは必要かもしれませんが、必要以上に追求するのではなく、大切なのは「じゃあ次どうするべきか?」です。今するべきことは、目の前の課題解決です。そこをぶれてしまって、後手後手に回ってしまうほうが結果として、被害が甚大になりえます。

僕はこの考え方は非常に重要だと思います。なぜなら、今解決しないといけないことは、将来同じ過ちを繰り返さないための対策ではなく、今起きている問題解決です。

ですが、問題解決のための原因究明が最優先課題になってしまって、本当にしないといけないことが見えていないケースが多いのも事実です。

顧客対応も含めて、問題が起こった際に求められるのは「スピード」ですので、本質を見失わずに「次どうするか?」を合言葉に建設的な意見をもらいましょう!

課題の分離

自分の課題と、相手の課題

そして、僕自身1番衝撃を受けたのが、この「課題の分離」です。

自分の課題と相手の課題を分けることを言います。

普段、自分では解決できないことについて、悩むことありませんか?

これは、自分の課題と相手の課題を区別できていないために永遠に悩んでしまうからです。

例えば、付き合っている彼氏に「遅刻しないで!」と注意をします。

そこで、口調をきつくしたり、泣いたりして情に訴えたり(怖いですが笑)いろいろ試してみますが、彼氏はどうしても遅刻してしまいます。

実際のところ彼女にできることというのは、寝ているならモーニングコールをするなり、前の日にとても楽しみにしていると伝えたり、 など根本を変えることはできません。

これは、彼氏の課題だからです。彼氏が「自分」で課題を認識し、本当に直さないといけないと思わなければ永遠と同じ過ちを繰り返してしまいます。

相手の課題が分かればどうすればいいのか

実際に、自分自身で「この課題は、相手の課題」だと認識するところから始めましょう。

解決も出来ない課題をすべて、「自分の課題」だと考えるから出来ないことが溜まってしまうのです。どれだけ努力しても「相手の課題は解決できない」ことを理解することも、重要だと思います。

逆にそこが認識できるようになれば、本ッ当に生きやすくなります!

なぜなら、自分で解決できないことは、そういうモノだと割り切るからです。ここまではできるが、これ以上は出来ないと感覚て理解できます。

冷たいと思うかもしれませんが、その線引きまでは全力で努力する姿勢を見せれば問題ありません。

本当にしなければいけない事は何か?

一つ目の「目的論」に通ずることですが、大切なのは「今、何をするべきか?」です。

そのためには、課題の分離で「自分の出来る事は何か」を明確にし、目的論で「これから何をすべきか」を考えることで迷わず問題解決に取り組めます。

特に仕事で考えるとわかりやすいと思います。

僕の職場でも、たまに先輩方がグローバルの経営陣の決定について議論をしていることがあります。

ですが、よく考えてみると議論したところで事実は変わりません。本人が納得するために、議論を展開しているなら別ですが、そうでないならなぜこのようなことを言っているのだろうかといつも疑問に思います。

経営陣と我々営業マンとの考え方の違いについては、細谷功さんの「具体と抽象」を読んでから、なぜ?が明確になりました。以前に解説しましたので、よろしければチェックしてみてください。

https://kumanomi9988.com/%e3%80%90%e3%82%8f%e3%81%8b%e3%82%8a%e3%82%84%e3%81%99%e3%81%8f%e8%a7%a3%e8%aa%ac%e3%80%91%e6%80%9d%e8%80%83%e3%81%ae%e5%b9%85%e3%82%92%e5%ba%83%e3%81%92%e3%82%8b%e3%80%81%e5%85%b7%e4%bd%93%e3%81%a8/

いかがだったでしょうか。

日本人はどうしても横並び意識が強い国民性ですので、本書は非常に示唆に富む内容だったのではないでしょうか。

今回はあくまで2つの命題をピックアップピッしただけですので、本書のメッセージの「共同体感覚」なども非常に面白いテーマです!

是非一度手に取ってみてください!

 

 

 

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